いよいよゴールデンウィーク。だから、子供と暇を持て余すなら、食費の足しに「潮干狩り!」はちょうど良いんですよね~。
子どもが幼稚園や小学校3、4年生くらいまでだと、一緒に行ってくれるし!!
それが、こんなニュースで、意気消沈気味。
※ヤフーのニュースタイトル:「潮干狩り、貝毒に注意を=10連休前に呼び掛け-消費者庁」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000082-jij-pol(時事通信 4/24(水) 15:57配信)
なんだか「毒」なんて怖いですね。
「貝毒」って何?と気になりますよね。
「貝毒」で症状は?「火を通したから大丈夫なんじゃないの?って不安になったので、調べたことをお伝えします。
「貝毒」って何?貝毒は加熱すれば大丈夫?
自分が取ってきたアサリを食べる…普段はなかなかできない経験をさせてあげたいです。
しかし、潮干狩り関連で、時々聞く「貝毒」のニュースがあります。
アサリなどの二枚貝が、毒を持った植物プランクトンなどのエサを食べると、体にその毒がたまっていきます。
それが、人体に影響が出るほどの毒の量になると、「貝毒」と呼んで注意が呼びかけられます。
貝毒のある貝を食べてしまうと、次の症状が出ます。
手足のしびれや頭痛。
これを「まひ性貝毒」と言います。
食後30分ほどで、唇など顔面のしびれから症状が出てきます。
最悪の場合、死に至る怖い貝毒です。
しかし、特効的な治療法や薬は無く、安静にしてただ時間がすぎるのを待つしかありません。
12時間ほどで症状は消えるそうです。
しかし、こんな目にはあいたくないですよね。
嘔吐や下痢の症状。
「下痢性貝毒」と言います。
食後30分から4時間ほどで症状が出てきます。
こちらも対症療法しかなく、脱水に注意しながら、安静にして治すしか方法はないようです。3日ほどで治るそうですが、なりたくないですよね。
以上が、日本で多い貝毒の症状になります。
貝毒は、細菌やウイルス、寄生虫などではないので、加熱すれば解決する問題ではありません。
加熱しても、食べてしまうと具合は悪くなる、ということです。
「貝毒」の情報はどうやって得られるの?潮干狩りでの注意点は?
貝毒には人体に影響の出る値があり、それを考慮した基準値が、国の法律で決まっています。
市販のアサリですと、都道府県や生産者が貝の毒がどれくらいあるのか検査をします。
法律の基準を超えていなければ、出荷のOKが出ます。
そこで初めて販売できるわけですから、スーパーなどで買うアサリから貝毒の中毒者が出ることはまずありません。
しかし、一般の人が潮干狩りに出かけ、そこで採ってきた貝については、個人が調べることはできませんね。
なので、有料の潮干狩りスポットでは、そこの管理者が安全性を確認した上で情報を発信しています。
基準以上の貝毒が測定された場合は、潮干狩り場の中止もあり得ます。
情報を得る方法は、やはりネットがいちばんです。
例えば、「潮干狩り 貝毒 千葉県」など、最後のワードを自分が行く目的地の都道府県で検索すると、たいていはトップの方に、自治体の発信する貝毒情報が出ています。
かなり危険な状況ですと、「絶対に採って食べないでください!」など、強めの言葉で情報が出ていますので、その時は、もうあきらめるしかありません。
なお、情報の日付はちゃんと最新のものであるか、気を付けてください。
また、無料の潮干狩り場だったり、人の少ないレアなスポットに行くのも、最近の貝毒ニュースがある中、あまりおすすめできません。
どうしても行きたい場合は、そのスポットのある自治体の貝毒情報を必ず確認しましょう。
さいごに
今回は、潮干狩りの楽しい季節だからこそ注意していただきたい、「貝毒」についてお伝えしました。
貝毒自体は、本当は産卵期の夏に多いものです。
なので、有料潮干狩り場などは、貝毒を持ちやすい夏には営業を終了しています。
しかし、潮干狩りの全盛期である、春先にも発生する場合があるので、注意が必要です。
貝毒は、毒をもつプランクトンを食べることで貝に毒がたまることです。
ということは、環境がよくない証拠なのでは?という説もあります。
また、海水温が上がると貝毒が出やすい、という説もあります。
最近の貝毒は、環境問題とも深いつながりがあるようですね。
潮干狩りに出かける日が決まったら、潮の満ち引きを調べ、どの時間帯に行くかを決めますよね。
その時に、貝毒を調べるのも忘れないでください。
「潮干狩りは情報収集が命」という人もいるくらいです。
ネットを駆使して、情報収集をし、無理そうなら断念する勇気も必要です。
安心安全を確保してこその潮干狩りです。
ぜひお気を付けください。
お子さんとの楽しい思い出ができるよう、貝毒が出ないことを祈っています!