2018年4月、
待機児童が4年ぶりに減少しました。
しかし、政府が2001年から掲げている
「待機児童ゼロ」
は今年も達成されませんでした。
「仕事をしたいのに、復帰できない。」
「保育園おちた」
というブログが反響を呼んだことも
ありましたね。
保育園の幅を広げるという考え方
教えますよ。
待機児童の現状と原因
2001年、当時の首相が所信表明演説で
「待機児童ゼロ作戦」を打ち出すも
大きな効果はありませんでした。
その後現在の首相が、2017年までに
40万人の保育の受け皿を確保するというが、
いまだにゼロには至っていません。
待機児童は現状、首都圏に集中しています。
第一位は東京都
第2位は沖縄県
第3位は千葉県と続きます。
また、親が育児休暇を延長した、
求職活動を辞めた、
第一希望に入れず
無認可保育園に入所したという方は、
隠れ待機児童といい、
待機児童としてカウントされていません。
ですから待機児童数は、
現状さらに多いといわれています。
なぜこのように
待機児童が増えたのでしょうか。
1990年代初め、バブル経済の崩壊で
共働き世帯が増えました。
女性の社会進出に伴い、
次第に待機児童が増えていきました。
また、都市部は仕事(求人)が多い、
生活が便利ということがあり
共働き世代の児童が集中しました。
しかし、都市部には保育園を作る場所が限られます。
充分な土地の確保、周辺住民の理解など
問題は様々あります。
ニュースでも、周辺住民の反対により
保育園の開園が滞っているというのを、
時折聞きますね。
私も近所で実際に反対活動をしている所を
見たことがあります。
反対の署名に協力して下さい
というお知らせが
まわってきたこともあります。
反対の理由は騒音等ではなく、
子どもたちが遊ぶ公園がなくなってしまう
という、難しい選択ではありました。
公園を潰して保育園を作るという計画だったのですね。
ですから私は、
どちらかに賛成するという答えが
出せなかったので、
署名は控えさせて頂きました。
また、その他に待機児童の原因として、
核家族の増加により
おじいちゃん おばあちゃんに
子どもを預けられないという状況が
あるようです。
ママとしては、
おじいちゃんおばあちゃんの存在が
どんなにありがたいことか、
実感しますね。
自分の実家と夫の実家が遠い友人ママは、
やはりなかなか仕事復帰は出来ない
と言っていました。
子育てをしながら母親が働くことが、
どれだけ大変かを改めて実感します。
待機児童の原因について最後に、
保育士不足の問題があります。
保育士の資格を持っているが、
その職には就いていない
潜在保育士の方々が多いそうです。
理由は、低賃金と労働環境の悪さ
があげられます。
この、保育士の労働環境改善が
今後の待機児童解決の対策として、
重要な位置を占めています。
退職寸前で待機児童解決策!その時ママのとった方法
待機児童の解決策としてあげられることを、
いくつか紹介します。
まずは、待機児童の少ない自治体に
引っ越すことです。
待機児童の数は、自治体により差があります。
もし待機児童の少ない地域に
引っ越すことが可能であれば、
検討してみてはいかがでしょうか。
知り合いのママにも、
実際調べて引っ越しをした
という人がいます。
それぞれの状況により
簡単ではないことですが、
まずは周りの自治体の待機児童の現状を、
調べて検討してみてください。
その他には、無認可保育園を利用する
ということがあります。
「無認可」と付くと
良いイメージではありませんよね。
しかし、無認可でも良い園もありますので、
探してみてはどうでしょうか。
実際にこの目で確かめてみると、
子どもを安心して預けられる園が
多い事に驚くと思います。
また、2018年10月
内閣府は「子ども子育て会議」で、
幼稚園教諭の免許か保育士の資格の
どちらかがあれば、
幼保連携型 認定こども園で
教育、保育する保育教諭と認める特例を、
2024年度末まで5年間延長する方針を
示し、了承されました。
今後、認定こども園の新設にも
期待が持てそうです。
認定こども園の募集状況や年齢別空き状況は、
各自治体のホームページに載っていることが
ありますので、調べてみてください。
まとめ
子どもを預けて働くことは、
母親にとって
精神的にも肉体的にも
たいへんなことですよね。
時には落ち込んだり、
行き詰まったりしてしまうことが
あると思います。
解決までは難しい道のりかもしれませんが、
前へ進めるように少しずつ
出来ることを探ってみてくださいね。