シューズやキャップの調整、ワッペンやベルトの取り付けなど、簡単に固定できて強固なマジックテープはとても便利です。
その半永久的な使用が可能なマジックテープですが、最近粘着力が弱まってきていると感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、驚くことに、マジックテープの粘着力を回復させる方法が存在するのです！
この記事では、マジックテープの柔らかい面と硬い面の両方を見事に復活させる方法をご紹介します。
この秘訣を身につければ、マジックテープの買い替えは必要ありません！
マジックテープの仕組みは？
マジックテープとは実際にはブランド名で、それの正式な名前は面ファスナーと呼ばれています。
ファスナーの構造
ファスナーの構造を想像すると、凹凸が対応するように設計されていることがわかります。その考え方を全面に適用した結果、面ファスナーはマジックテープと呼ばれています。
マジックテープの必要性
マジックテープは2枚の対を必要とし、その一方の柔らかい面はループ部分（メス）と呼ばれます。先端がループ状に設計されていて、もう一方の面の突起部分が引っ掛ける仕組みとなっています。
そして、もう一方の硬い面はフック部分（オス）と呼ばれます。これは鉤状に作られており、先ほど説明したループ部分のループ状の先端に対して、引っ掛ける機能を持っています。
マジックテープの素材
両方ともナイロン製やポリエステル製で作られていますが、素材の硬さの差は密着性を強化する目的があるのです。
マジックテープの柔らかい部分を再生する方法は？
マジックテープの柔らかい面、つまりループ面の粘着力が落ちてしまったとき、どうすれば再生できるでしょうか？
いくつか試す価値のある手法がありますので、以下でそれらをご紹介します。
マジックテープの柔らかい部分を再生する方法1
まず最初に、マジックテープのループ面を再生する方法として、歯ブラシを使用してブラッシングすることをお勧めします。
マジックテープのループ面は微細な突起が多数存在しているので、硬めの歯ブラシや山型の歯ブラシではループを傷つけてしまう可能性があります。
極細毛の歯ブラシを使えば、複雑に絡まったループの中に入り込んで、傷つけることなくケアすることができます。
このような歯ブラシで優しくブラッシングすると、細かな汚れが取り除かれ、ループ面の粘着力が回復します。
マジックテープの柔らかい部分を再生する方法2
次に、マジックテープのループ面を再生する方法として、毛玉取り器を使用して汚れを取り除くことをお勧めします。
セーター用の毛玉取り器は、デリケートな天然素材を傷つけないように設計されています。
したがって、このデリケートなループ面の突起を損傷させることなく、汚れだけを取り除くことが可能な優れたツールとなります。
小型で持ちやすく、小さなマジックテープでも安定して作業ができ、簡単に汚れを取り除くことができます。
マジックテープの柔らかい部分を再生する方法3
最後に、マジックテープのループ面を再生する方法として、粘着テープクリーナーを使用することをお勧めします。
コロコロクリーナーとも呼ばれる粘着テープのローラーは、ループ面のクリーニングに適しています。
目に見えないほどの微細な汚れまでも吸着して取り除くことができますので、ループ面が清潔になり、元の粘着力を回復することが期待できます。
上述したコロコロクリーナーは携帯用の小型版で、小さなマジックテープにも簡単にローラーを通すことができます。
ループ面を目で見て、ゴミがないように見えても、ホコリ等が詰まって接着力が低下していることが多いです。
特に、マジックテープの粘着力が低下したと感じるが具体的な原因が分からない場合、一度試してみてください。
マジックテープの硬い部分を再生する方法はある？
マジックテープの硬い面、すなわちフック面の摩耗が気になるとき、どうすれば再生できるでしょうか。
幾つかの方法がありますので、以下でそれらをご紹介しま???。
マジックテープの硬い部分を再生する方法1
まず、マジックテープのフック面を再生する方法として、アイロンを使用することを提案します。
特に小型のコンパクトなアイロンは、通常小さなパーツとして使用されるマジックテープに適しています。
重要なのは、アイロンを軽く当てるだけで、長時間当てないことです。
アイロンを当てる目的は、伸びきったループを熱で収縮させ、引っ掛けやすい状態を取り戻すことで???。
しかし、長時間当てすぎると溶けてしまい、さらに使い物にならなくなる可能性があります。
マジックテープの硬い部分を再生する方法2
次に、マジックテープのフック面を再生する方法として、ドライヤーを使用することを提案します。
これも先ほど提案したアイロンと同様の原理です。
狭い送風口を持つドライヤーを使用すれば、マジックテープに熱風をピンポイントで当てやすくなります。
熱風で収縮させた後、素早く冷風を当てると、硬度も上がり、収縮状態も固定しやすくなります。
マジックテープの硬い部分を再生する方法3
最後に、マジックテープのフック面を再生する方法として、ピンセットを使用して汚れを取り除くことを提案します。
フック面はループ面とは異なり、硬さがあり、比較的開放的な空間があります。
したがって、ピンセットを使用して丁寧に汚れを取り除くことがおすすめです。
細い先端を持つピンセットを使用すれば、隙間に容易に入り込むことが可能で、フックを損なうこともありません。
マジックテープの粘着力が低下する原因は何か
マジックテープがなかなかくっつかなかったり、思ったより早く剥がれてしまったりすることはありませんか？
粘着力が低下する原因として、マジックテープが以下のような状態になっている可能性があります。
マジックテープの粘着力が低下する原因1：ゴミが詰まっている
マジックテープの粘着力が低下したと感じたら、まずはゴミが詰まっていないかを確認してみてくだい。
細かな布くずや綿ぼこりなどは、知らず知らずのうちにフック面やループ面に詰まってしまいま???。
その凹凸の構造から、マジックテープは避けて通れない状況になります。
特に靴や袖口など、ゴミが溜まりやすい箇所は十分にチェックしましょう。
マジックテープの粘着力が低下する原因2：ループ面が損傷している
ループ面はフックが掛かりやすいように環状に設計されていますが、その柔らかさが原因で硬いフックとの繰り返し接触により、破れやすくなります。
後述する項目でも触れますが、剥がし方によってこの損傷が進行しやすくなります。
一度破れてしまったループは再生できないため、広範囲でこの状態になってしまうと交換が必要になります。
マジックテープの粘着力を保つための方法は？
マジックテープの再生方法をご紹介しましたが、それが必要なくなるほど適切に使用し、長期間使用可能な状態を維持することが重要です。
それでは、どのような点に気をつければ、マジックテープを長期間にわたって使用し続けることができるでしょうか。
油分に注意する
マジックテープを長持ちさせるための最初の方法は、油分から遠ざけることです。
マジックテープの素材は、油分がつくと滑りやすくなり、粘着力が低下します。
特にバイクや車の部品用のマジックテープ製品の場合、この点には特に注意が必要です。
一度油分が付着すると、その細かい構造から、完全に取り除くことは困難になります。
したがって、マジックテープを長持ちさせたい場合、油分の付着には十分注意する必要があります。
定期的に接着面を掃除する
次に、マジックテープを長持ちさせるための方法として、接着面を定期的にクリーニングすることをおすすめします。
ゴミが長期間たまりすぎると、思い立ったときに掃除をしようとしても、対処が困難になります。
そのため、ループ面とフック面の両方を、先にご紹介した再生方法でこまめにクリーニングすることが重要です。
このようにすれば、マジックテープは常に清潔な状態を保ち、その粘着力が衰えることなく、長期間にわたって使用することが可能になります。
マジックテープの剥がし方に注意する
最後に、マジックテープを長持ちさせるための方法として、剥がすときは横から剥がすことを心掛けることです。
マジックテープはついつい、まっすぐに剥がしてしまいがちです。
しかし、これは負荷が強くかかり、柔らかいループ面の繊維が破れてしまいます。
フックが掛かるように丸くなったループ面が破れてしまうと、フック面が引っ掛からなくなります。
横から剥がすようにすると、負荷が逃げ、ループが破れにくくなります。これにより、マジックテープの寿命が延びます。
まとめ
いかがだったでしょうか？
この記事では、マジックテープの再生方法や使用上の注意点について説明しました。
マジックテープは非常に便利ですが、交換や再取り付けには手間がかかるものです。
したがって、今回紹介した方法を用いて、マジックテープを大切に扱い、愛用のアイテムや便利なグッズを長く使えるようにしましょう。
以上、『マジックテープの再生方法は？硬い部分と柔らかい部分の粘着力を修復する秘訣とは！』の記事をご紹介しました。
