夏の定番食品、そうめんは夏の食卓に欠かせないですよね。
食欲がないとき、さっぱりしたものを食べたいとき、メニューが思い浮かばず困ったとき、何かとそうめんに頼りたいときがあるので、家に買い置きしているご家庭も多いと思います。
しかし買い置きしておいたそうめんとか、贈答用そうめんとか、うっかり放置していたそうめんに、カビが生えてしまっていたことはありませんか。
カビは条件がそろうと簡単に発生します。
そこで、そうめんのカビの発生を防ぐ保存方法や、生えたカビは食べられるのか?
食べるとどうなるのか?カビの部分を除去して食べて良いのかについても合わせてご紹介します。
そうめんのカビ発生を防ぐ保管方法のコツ
さっそく、そうめんのカビ発生を防ぐ保管方法のコツについて、ご紹介します。
そうめんのカビ発生を防ぐ保管方法は、直射日光が当たらない、湿気の少ない風通りのよい場所に置いておくのがコツです。
未開封であれば通常2~3年後が賞味期限となっているそうめん(乾めん)ですが、この期限は正しく保管されたときのものです。
そうめんは乾めんでも実は水分を12 %ほど含んでいるんですね。
そのため保管条件が悪いと、カビが生えたり、臭いがついてしまったりするのです。
ではどのような保管条件が良いのでしょう。
それは直射日光が当たらない、湿気の少ない風通りのよい場所です。
そうめんの保管に向かない場所は、窓の近くや、キッチンのシンク下や床下などの湿気がたまりやすい場所は避け、空気のこもる押し入れや戸棚の奥にしまいこまないようにしましょう。
時々様子が見られるところに保管したほうが、そうめんの存在そのものを忘れてしまうこともなく、風通しもいいので安全ですよ。
冷蔵庫でも良いのですが、そうめんは臭いがつきやすいので、冷蔵庫内の他の食品の臭いがうつる心配があります。
冷蔵庫保管をする場合はジップ付きの袋などに密封して保管しましょう。
一度開封したそうめんはさらにカビが生えやすいので、一層気をつけないといけません。
密閉容器や密閉できる袋にに入れて保管し、保管が長くなるときは時々容器から出して、数時間ほど陰干しするとよりカビを防ぐことができます。
そうめんに生えたカビは食べても大丈夫?
良いそうめんはカビが生えると言われることもあります。
ならばそうめんに生えたカビは食べても大丈夫なのでしょうか?
昔はそうめんにつくカビを「厄」といい、梅雨を過ぎてカビが発生した「厄が済んだ」と言っていたそうです。
厄を過ぎたそうめんはコシがあり、風味が良いとされていたので、カビの生えたそうめんは食べても大丈夫という認識なんですね。
ただし、気をつけてほしいのは、この「厄」といわれるカビは白カビだということです。
白カビはそうめんが高温発酵してできたカビで、白いそうめんに白いカビが発生いても気が付きにくく、そのまま茹でて食べてしまうこともあるようです。
白カビは胃で消化されてしまうので、実際に体に影響が出る可能性は低いです。
そのため昔から「厄が済んだ」=カビの生えたそうめんは食べても大丈夫で、むしろ発酵がすすんで風味が増す、と言われているのですね。
しかし、白くてふわふわした白カビとは別に、青っぽく変色した青カビや、黒くぽつぽつと変色した黒カビは要注意です。
マイコトキシンというカビ毒が含まれている場合があります。
カビ毒は茹でるときに熱で死滅しますが、なかには熱に強いカビも存在するので、100%安心、とは言えません。
ここ最近の夏の高温によって、カビの性質が変化している可能性もあるので、カビ毒の威力も未知数と考えておいた方が無難でしょう。
そうめんの保存には外からの湿気を遮る意味で、密閉式のフードストッカーもお使い頂けます。
そうめんにつくカビの除去方法!
カビのついたそうめんは、捨てるしかないのでしょうか?でも、大量だったらもったいないですし・・・除去する方法がないか調査してみました!
まず白カビですが、水で洗い流すと白いふわふわはほとんど流れていくため、取り除くことができます。
茹でてしっかり流水で洗い流せばさらに安心です。
さらに白カビは胃で消化される、と言われているので、気持ちが許せばこの方法で食べても大丈夫でしょう。
青かびや黒カビはの場合、カビの生えた部分は完全にとりのぞかなければいけません。
青かびや黒カビは洗い流して、たとえ見た目にはなくなっても、そうめんの内部までカビが根をはっています。
また、同じ入れ物に入っていたそうめんも、目に見えなくてもカビが発生している可能性はあります。
今までカビでお腹が痛くなったことはないから大丈夫、という人もいますが、すぐに症状として表れなくても身体に負担がかかっていることも考えられます。
もったいないですが、100%安全を求めるなら処分してしまうしかないでしょう。
また、どのカビにしろ、「カビを食べてしまった」という精神的な負担から吐き気や気持ち悪さを誘発してしまうこともあるそうです。
大丈夫かな?と不安に思うのであれば「食べない」という選択をし、今後カビが生えないようにそうめんの管理には十分に注意しましょう。
そうめんの保管は桐箱がおすすめですが、湿気を吸収してくれる乾燥剤や珪藻土なら保管容器を選ばずお使い頂けますよ♪
まとめ
そうめんのカビの発生を防ぐ保存方法や、生えたカビは食べられるのか?食べるとどうなるのか?カビの部分を除去して食べて良いのかについてもご紹介してきました。
そうめんは、贈答品として頂く事も多く、夏の食事の救世主と言われ、どこのご家庭にもあるほど、なじみのある食材です!
カビ発生を防ぐ保管方法のコツで、美味しく食べて下さいね。