最近の梅干はカビやすいですのです。
ですが、カビ防止に気をつけた保存方法をすれば、たいてい大丈夫なんので、ご紹介しますね。
梅干のカビを防止する
- やってはいけない「保存方法」と
- 梅干しの消費期限は長い?
など、梅干しの長期保存に向いた、カビ防止の方法をご紹介します!
梅干しのカビ防止には冷蔵保存
「自分で買ってきた」「贈答で届いた」などで梅干を頂いたら、カビ防止のために、必ず「冷蔵保管」をしてください。
「冷蔵庫保存」を勧めるのは、一般家庭の室温や湿度は安定していないからです。
夏は暑すぎで、冬は寒すぎ、年間通して安定するような部屋がないからです。
開封してしまった食品の品質を維持するためには、あまり良くない環境なのです。
現在の梅干は、薄味、減塩が好まれ、時代昔ほど塩辛くも酸っぱくもありません。
ということは、食べ物が腐るのを防いでくれる、塩や酢の量が少なくカビが発生しやすい状況になっている、ということです。
そうやって作られた梅干には、ちょっと油断するとすぐにカビが生えてしまいます。
腐らなければいいのではなくて、おいしく食べきりたいならば、温度も湿度も安定する冷蔵庫保管でカビを防止することが大事ですよ。
冷蔵保管するときは、買った時の容器のフタが頼りないことが多いでしょう。
そういったときには、蓋つき容器に移し替えるほうがいいです。
その容器も清潔であることが大事です。
梅干しをカビさせない環境は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
その際、何の梅干なのか、賞味期限はいつなのか、マスキングテープなどに書きこんで貼っておくといいでしょう。
最近は通販でも、保存の瓶やプラ容器に貼ってはがせるタイプの、太めのテープラベルがありますので、それを使ってもいいですね。
梅干しの消費期限は塩分濃度って?
一般的に販売されている梅干しの賞味期限は、だいたい3~6か月です。
これは、スーパーなどで買った梅干のだいたいの消費期限です。
(自宅で漬けたものはもっと長くても大丈夫ですからね。理由は後半で。)
消費期限3~6ヶ月って、長いでしょ。それには訳があります。
「はちみつ梅干」や「減塩梅干」、かつお節を効かせた梅干など、現在はさまざまな種類の梅干しがありますよね。
「減塩」が流行で、梅干しの塩分もほんとうに、さまざまになりました。
お菓子のように甘いものもあれば、すごく酸っぱいものもあります。
いったん普通に梅干を作り、減塩するために水洗いする製法もあります。
水洗いしてしまうと、減塩になるだけで「賞味期限」が短くなります。
パッケージに表示されている「賞味期限」とは、「未開封の状態でおいしく食べられる期間」ではありますが、塩分濃度が大きく関係していることも確かです。
塩分濃度が高いと、それだけカビ防止になるからです。
こうやって、塩分が多ければ1年ほど持ったり、少なければ2週間ほどの賞味期限のものがあるのです。
1年くらいの賞味期限の梅干は、現代の梅干ならかなりカビ防止も兼ねて塩分濃度の高い、昔ながらの梅干に近いものでしょうね。
梅干しに表示してある「賞味期限」の日付は、「未開封の状態」での、食べられる期間なのですが、
では、開封した場合はどれくらいで食べればいいのでしょうか。
基本は、開封後は「表示してある期限よりも前に食べきる」です。
開封後の保存は冷蔵?常温?
買ってきた梅干しは、開封後は「表示してある期限よりも前に食べきる」が、基本です。
食べきれない時は、どうするかと言いますと、必ず冷蔵庫へ保管してくださいね。
チルドまではいかなくていいと思います。
カビ防止のために「冷蔵庫」の、普通の棚に保管してください。
最近の「梅干」は正確には「調味梅干」といいます。
2週間くらいの賞味期限の梅干は「浅漬け」ジャンルになります。
「浅漬け」ジャンルの梅干なら、2週間賞味期限なら、それより半分の、1週間ほどがおいしく食べられます。
日にちが過ぎるにつれ、けっこう味が落ちてしまいます。
カビの防止の目的にかかわらず、できるだけ早く食べてください。
食事のたびに、食べられるだけの梅干をお皿に出すか、梅干専用の取り箸を準備しましょう。梅干専用の取り箸を準備することも、カビの防止の目的です。
また、梅干しは温度変化ができるだけ無い方がいいので、明らかに食べない分は、冷蔵庫にしまったままのほうがいいのです。
自宅で漬けた梅干しなら1年以上で常温保存
スーパーなどで買ってきた梅干しは、消費期限もあり、「冷蔵庫保存」をすることで、カビを防止する事が出来ます。
でも、自宅で漬けた梅干しなどは、当てはまらないんですよ。
我が家では1年以上モノの梅干しがありますし、常温保存が当たり前ですし、普通に食べてます^^
日の当たらない涼しい場所で保存してあります。
食べると、目が覚めるくらいすっぱいし、塩気も多いです。
買った梅干しや、贈答用で頂いた梅干しを食べると、味はまろやかで、美味しく、確かに食べやすいと感じます。
さっき、お伝えした「塩分濃度」の問題です。
自宅で漬けた梅干しには塩分が多いです。その塩分が、カビ防止に繋がってるんですね。
梅干しに生えるカビは「白カビ」から「黒カビ」まで、知ってるだけで5種類あり色で違います、カビの見分け方を知っていると得ですよ。
「白カビ」なら、取り除いて普通に食べれますから。
さいごに
今回は、梅干をカビさせない「保存方法」や、「賞味期限」のとらえ方についてお伝えしました。
昔の梅干は酸っぱすぎて、ちょっと子どもには怖いくらいの食品でしたが、最近はほんとうに種類が増えて、判断が難しくなりました。
商品名に「梅干」とあっても、厳密には「浅漬け」だったり、分かりづらくなっているのも確かです。
とりあえず、冷蔵保管で、食べられる分だけ、冷蔵庫から出し、賞味期限より前に食べきるのが安心です。
できるだけおいしく食べきりましょうね。
梅干し カビ 防止