お正月にお餅が欠かせません。
市販のお餅も長持ちしていいのですが、家でついたお餅はまた格別です。
我が家は実家で(餅つき機を使ってですが)お餅をついて、みんなで丸めます。
つきたてもお餅は最高!なのですが、田舎ということもあるのか、とにかく大量につくので、とても数日で食べきれない量です。
我が家の年末年始は、いかに餅をカビさせないか…
という闘いの日々でもあります。
みなさんの中にも、同じように大量についたり、親戚から大量にもらって困った経験のある人がいるのではないでしょうか?
「水につけとけば大丈夫!」と太鼓判を押されていただいたものの、お餅がでろでろに溶けてしまったり、それでもカビが生えてしまったり…
我が家は毎年試行錯誤して、ようやく最近、なんとかカビさせずに済むようになりました。
そこで、お餅を水につける保存方法と注意点についてまとめてみました!
餅カビを防ぐ「水につける保存方法」は30日までがBEST
そもそもお餅を水につける「水餅」という保存方法は、昔冷蔵庫がなかった時代に、お餅をカビさせずに保存する方法として、使われていました。
方法は、お餅の粉を落として、お餅が重ならないように大きめのタライのような容器や、タッパーに並べ、完全にお餅が隠れてしまうように、水を入れて沈めてしまいます。
注意点は、完全に水の中に沈めておく、ということです。
少しだけ水から出ているだけでも、カビてきてしまうので、水の量には気を配らなければいけません。
また、なるべく冷暗所に置くことも大事です。
冬でもリビングなど室内は、暖房などで結構暖かくなっているので、できればベランダなどの外や、暖房の効いていない廊下などに置きましょう。
スペースがあれば冷蔵庫に、フタつきの容器に入れて水餅にするとベストです。
さらに、水は毎日替えなければいけません。
手間がかかりますが、これをやらないと、お餅がでろでろに溶けてきてしまいます。
逆にきちんと水替えを行えば30日前後もつ、と言われています。
餅カビを防ぐ「水につける保存方法」は効果ある?
カビが増殖する条件は、「酸素」「栄養分」「温度」「湿度」が関係しています。
水餅はこの中の「酸素」を、シャットアウトする方法なのです。
たいていのカビは20~30度で、繁殖しやすくなりますが、お餅につくカビの中には
低温でも繁殖するものがいるので、冷蔵庫に入れていてもカビが生えることはあります。
しかし、カビの繁殖には酸素は絶対条件なので、酸素を遮断してしまえばカビを防ぐことができるのです!
水餅というのは、効率的な保存方法で、昔の人の「知恵」には驚かされますね。
しかも水につけておけば、柔らかいまま保存できるので、調理しやすく、とくにお雑煮やぜんざいなど、煮る料理に使いやすいのも、嬉しいところです。
とはいっても、大量のお餅を重ならないように、入れることのできる容器って、なかなか無いですよね。
あまりに大きな容器だと、水替えも一苦労ですし…
だから我が家では、鏡餅などの一部のお餅を、水餅にして保存し、鏡開きのぜんざい用にします。
ほかの、年始の数日で食べきれないお餅は、最初から冷凍保存にまわします。
冷凍保存の方法は、お餅をラップで1個ずつくるみ、それを4~5個ずつ程度、フリーザーバッグに入れて、しっかりと空気を抜き、そのまま冷凍庫へ入れます。
こうすると冷凍庫の中で、やや場所はとりますが、重ねて収納できるので、水餅よりもコンパクトに保存することができます。
しかも水餅よりも長く、数か月も保存できるうえに、冷凍庫に入れてしまえばほったらかしで良いので、手間がかかりません。
ただし、冷凍したお餅は、そのまま煮たり焼いたりしても良いのですが、中まで冷たくなっているので、焦げやすくなっています。
自然解凍してから、調理した方が良いでしょう。
冷凍保存は、長く保存できるし、手間もなく便利ですが、調理のしやすさは、水餅に軍配があがります。
だから我が家では、保存方法を上手に使い分けて、長くおいしいお餅を、楽しめるように工夫しています。
まとめ
お餅を水につけて保存する方法と注意点、メリットやそれより長く保存できる冷凍保存についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
日本の伝統的な食べ物であるお餅です。
伝統的な保存方法である、水餅にもぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。
お餅が大量に手に入っても、戸惑うことなく、少しでも長く楽しめるお手伝いになれば嬉しいです。
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