手作りの梅干しって、少しの不注意でカビが生える事が多いです。カビないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
また、「濃いのは健康に悪いから」とケチってしかい、減塩しすぎもカビの原因になります。
どれくらいの塩分濃度にすればいいのかも大事です。
今回は、梅干しを漬けるなら
- 梅干しがカビない5つの方法や、
- 塩分濃度
についてお伝えします!
カビになる原因をきちんと防げば、おいしい梅干しはいくらでも作れますよ。
梅干しにカビが生えないようにする5つの方法
梅干しがカビないためには、カビが発生する条件を抑えるのがポイントです。
ひとつ目は、梅の実のチェックです。
梅の実は、キレイに洗って、ヘタをとります。
拡げて十分に乾かします。
そのあと、きちんと水分を拭きとりましょう。
その時に、ひとつひとつ、キズや、皮が破けていないかチェックします。
梅の実に余計な水分や、キズ、皮の破れがあると、そこに細菌や雑菌が付き、カビの原因となっていくからです。
特に、梅の実の表面の水分は丁寧に取ってください。
また、完熟している梅の実のほうがカビにくい、と言われています。
青い場合は、しばらくおいて「追熟」するといいです。
ふたつ目は、梅干しを漬ける際の容器、箸、ふきんなどの道具の清潔さに気を付けることです。
特に、何度も使いまわしている容器の場合は、以前からのカビ菌が付いている場合が多いです。
できれば容器は煮沸して、しっかり消毒しましょう。
ガラス瓶やガラス容器など、腐食しない容器を使うのも大切です。
漬ける際のフタや箸、ふきんも清潔で、水分のないようにきれいに拭いておいたり、乾かしておいたものを使いましょう。
梅を触る時も、使い捨てのニトリル手袋などを使い、手の雑菌がつかないようにしましょう。
三つめは、漬け込むときの除菌・防菌作業です。
漬け込む時の容器の入り口と内側に、アルコール度数の高い、焼酎やホワイトリカーをスプレーしたり、清潔なふきんに染み込ませて塗るなどするといいです。
梅の実自体も、完熟したものを使うのがおすすめなのですが、天日干しをして、しっかりと乾燥させ、余計な水分が残って雑菌がわかないようにすることが大切です。
4つめは、梅酢の量です。
梅の実が、漬け始めて出てきた梅酢に全て漬かっているか、チェックしてください。
梅酢が少ないようなら、市販のものを足すのも方法です。
梅酢にしっかり漬かっていることで、カビを予防できます。
5つめは、土用干しをしっかりすることです。
梅の実が重ならないようにざるに並べ、しっかり天日干しをしましょう。
これは日光で殺菌することにもなりますので、とても大事な工程です。
梅干しがおいしくなる秘訣でもあります。
この5つの内容は梅干しを漬けるには大事な方法です。梅干しをせっかく漬けたのにカビが…!
のようなショックな事も起こらなくなりますよ。
天日干しには、吊り下げるステンレスタイプを一つ持っておくと、重宝しますよ。
梅干しがカビない塩分濃度は15%がBEST
梅干しがカビない塩分濃度はどれくらいなのでしょうか。
カビを防ぐためには、塩分は15%必要になります。
塩を10%以下にすると、カビが生えやすいです。
昔って、漬物は全て塩が濃いものでした。
(実家では今でも塩まみれですが^^)
梅干しも、塩をふんだんに使ったので、あまりカビに悩むことも少なかったそうです。
でも減塩時代の現代人にとって、昔ながらのあまりにも塩辛い梅干しは好まれなくなりました。
もちろん、減塩を意識した「健康志向」もあります。
そのため、逆にカビに対して対処しないといけなくなったのです。
「減塩」そのものが、カビの原因と言えるくらいなのですが、そこをなんとか、できるだけ塩を少なくして梅干しを漬けたいですよね。
その結果、手作り梅干ししがカビない塩分濃度は15%となりました。
梅の実を漬ける際、アルコール濃度の高い焼酎に一回浸してから漬けると、さらに安心ですので、やってみてください。
さいごに
今回は、梅干しを作る際の、カビが生えない方法を5つご紹介しました。
- 梅の実の水分を完全に飛ばす
- 道具は衛生か
- 容器内面をホワイトリカーで除菌
- 梅酢はひたひたまで十分に
- しっかり天日干し
どれも大切な工程になります。
せっかく漬けるのですから、上記を参考にして、ぜひ実行していただければと思います。
また、減塩を意識した梅干しはカビやすいので、カビない塩分濃度は15%とお伝えしました。
焼酎などのアルコール分や日光を使って、殺菌、除菌、防菌に気を付けながら作っていただければと思います。
おいしい梅干しができるといいですね!
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